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温暖化はすぐ目の前にある私たち自身の問題なのです

「地球温暖化」と聞いてみなさんはどんな印象を持たれますか?
ややもすると遠い将来の天候の話になりがちですが、でも温暖化の現実はじっさいに私たちの身の回りで起こっているのです。
季節はずれの台風や、過去最高気温の更新、おかしな季節に花が咲いた、そんなニュースを耳にするたびに温暖化のことを口にするようになってはきました。でも、多くの人にとってはまだ「危機」を実感するところまではいきません。ヨーロッパの熱波やアメリカのハリケーンなどのように、日本では幸いにして何十万人といった規模の深刻な被災がないせいかもしれません。
しかし私たち日本人は世界に依存して暮らしています。言い換えれば世界のなかで生かされているわけですから、いま地球上で起こっていることすべてに無縁ではいられません。
“このままでは世界は深刻な危機に遭遇する”
という科学的な知見が出たいま、すぐに行動を起こすことがとても重要になってきました。
そのためには手段が必要です。普通に暮らしている私たち多くの人にとっては、何かをしたくても具体的な手段が身近なところにない、または手段があることをちゃんと知らされていない、という面があるかもしれません。こんな考え方、こんな行動の起こし方がありますよ、といった情報があれば、行動を起こすことがずっと容易になります。
「カーボンオフセット」という手段があります
人間活動にはたくさんのエネルギーが使われていますが、そのエネルギーの多くは石油や石炭などの化石燃料から取り出しています。これらを燃やすと二酸化炭素などの温室効果ガスが発生します。エネルギーをたくさん使えばそれだけたくさんの温室効果ガスを排出することになります。したがってエネルギーの消費量は少ないほうがよいですが、かといってまったく使わないわけにもいきません。自分の削減努力ももちろん大切ですが、たった一人でできることには限界があります。
「カーボン・オフセット」というのは、どうしても排出してしまう温暖化ガスを、自分ではない別の場所・別の人が行なう「温室効果ガス削減事業」の効果と組み合わせることで、差し引きゼロにするという考えです。
これはもともとヨーロッパで生まれた考え方ですが、はじめて私がこの言葉を耳にした時の驚きは今でも良く覚えています。こんなことまで出来るのか、いやこんなことまで考えた人がいたのか。それは目からウロコが落ちる思いでした。自分で出したものに責任をとる。自分で汚したものは自分できれいにする。なんと素晴らしい考えかと。しかも、それが単なる理屈ではなくて、誰もが望めば手軽に実行出来るというのが画期的でした。自分でも何かしたい、小さなことであっても何か役に立ちたい、このまま手をこまねいていては皆がダメになる、できることから始めようじゃないか、そんな焦燥感にも似た気持ちから生まれたのが「カーボン・オフセット」ではないかと思います。
日本にもきちんとした仕組みを作りたい、なにより私自身が、温暖化の問題にひとりの個人として具体的な形で貢献していきたい、そう考えて「日本カーボンオフセット(CARBON OFFSET JAPAN)」(略称COJ)をスタートさせました。
現実を知ることから。それが最初の一歩です
まず、自分も温室効果ガスを排出していて、地球温暖化とは決して無縁な存在ではないということを知るところから始めましょう。そのために、このウエブサイトでは、いろいろなシーンで排出されるCO2の量を算定できる機能を備えています。最初は興味本位でも構わないので、いろいろと試してみてください。まず知ることから始めてみて、次になんとかそれを削減したいという気持ちが出てきたなら、費用を負担してオフセットを申し込むことができます。
またCOJでは、各企業と連携していろいろな商品やサービスに温室効果ガス削減の仕組みを組み込んでいきます。企業が、それぞれのビジネスのなかにカーボン・オフセットの仕組みを連動させて、ビジネスの拡大と共に温室効果ガス削減が進むことを目指しています。これからは温暖化の問題を避けては企業のビジネスは成り立ちませんから、これは企業側にとってはビジネスの支援につながります。
私たち市民の側からすれば、日常の生活のなかで行なう行動や消費と直接結びつくことで、自然と温暖化への関心が広まるわけです。毎日の生活の中の消費を通じて、無理な負担無く、気軽にカーボン・オフセットが実行されていく、そのことが温暖化を食い止める具体的な力になる、そんな世の中になればよいですね。
自分たちの未来は自分たち自身で選び取りましょう
日本では、社会が直面する問題を市民自身が正面から捉えて行動を起こす、そしてその行動によって社会を変えていく、という感覚が薄いようです。市民が主役となって世の中を動かしていくという社会的コンセンサスが十分に育っていないのかもしれません。
でもこれからは若い世代を中心に意識が大きく変わってくるのではないか、私にはそんな楽しみな予感があります。“自分たち自身が中心となって世の中を変えていこう”そんな考え方をする人たちが急速に増えてきていると実感します。
これまでの日本では、政治や経済といった社会のシステムの在り様について、若い人はあまり関わってきませんでした。考えても仕方なかったといったほうがいいかもしれません。ルールを決めるのはその時代時代のシニア世代であって、若い世代はそれをもう当然のものとして受け止める、という流れが定着していました。
ところが地球温暖化問題への対応については今までの仕組みでは具合が悪いのです。というのも、温暖化の影響をもっとも深刻に受けるのは、ルールを作るシニア世代ではなく、若い人をはじめとした将来世代だからです。そこで若い世代を中心に、これまでの社会のルールを鵜呑みにすることなく、「自分たちの未来は自分達の手に取り戻す」ということを考え始めました。投票や日常の消費行動など、そうした様々な選択を通じて“自分たちで新しいルール、新しいライフスタイルを作ろう“という動きが活発になってきたと感じます。
温暖化問題は、いままでの社会の在り方や価値観を根底から揺さぶっています。そんな大きな転換期を前にして、いったいどのようなライフスタイルを選択して、将来世代に何を残していくのか、それが私たちひとりひとりに鮮烈に問いかけられているのではないでしょうか。
このウエブサイトを訪れてきてくれたことをひとつのきっかけにして、温暖化の問題にいっそう興味をもっていただけると嬉しく思います。そしてぜひ今日から、いっしょに具体的な行動を起こしてみませんか?

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