木製ドラムのリサイクルからできること
COJ: カーボンオフセット対象の活動について教えて下さい。
わたしどもの事業のひとつに再生木製ドラムの販売があります。
木製ドラムとは建築などの工事現場で電気の配線などを巻き付けておくものです。
電線を利用したあとの空きドラムを再利用するために購入し、
補修加工や塗装などをした後に再度木製ドラム製品として電線メーカーへ納入しています。
また、同様に工事現場で発生した電線屑も回収し、含まれる銅をリサイクルの原料として販売しています。
そのドラム及び電線屑回収作業、及び営業活動に伴う車両から出るCO2をオフセットするのが、
今回のカーボンオフセットとしての取り組みになります。
COJ: カーボンオフセット導入のいきさつを教えてください。
「地球環境の保護はリサイクルから」をテーマに木製ドラムの再利用という事業をしています。
環境問題に直結する事業と思っていました。
昨今、地球温暖化・CO2削減という言葉を聞くようになりました。
そんなときに、たまたまカーボンオフセット付きの物品を社内で購入したことがありました。
それを見てわが社でもこういう付加をつけることができないだろうかと調べるようになったのです。
そしてCOJさんのホームページにたどり着きました。
COJさんは信頼度も高く、いろいろと情報を送って頂いたり、また適切なアドバイスなどもいただけて助かっています。
みんなに広まった環境への意識
COJ: 社内外の反応はいかがでしょうか。
営業先などでお客様に「営業活動や木製ドラム・電線屑の回収時に車両から出るCO2をオフセットしています」というPRは常にしています。
「環境にいい取り組みをやっているんだ」と言って下さり、関心を持っていただけるお客様も多くみられます。
はじめのころはカーボンオフセットという言葉自体、わたしどもにとってもなじみの薄い言葉でしたけれど、
内容をよく把握するために講習会などを社内で開きみんなで勉強をしました。
CO2は目に見えないものなので理解しにくいこともありますが、将来のために有効と信じて活動を続けています。
いまでは営業をはじめみんなよく理解できていると思っています。
COJ: 社員へもよい影響を与えましたか。
はい。業務内容のメインがリサイクルですので、
どのくらいのCO2が削減できるかという点に自然と関心が高くなります。
カーボンオフセットに限らず節電や節水、リサイクルなど
社員一人一人が以前に比べて環境に対する意識をより一層持つようになった、
確実にみんなの意識向上につながっているといえます。
例えばフォークリフトのエンジンをこまめに切る、など実際の行動につながっているのが見受けられます。
また社員たちでエコ検定を受けるようになったのもこうした活動からのよい影響といえるでしょう。
環境問題への意識を高めるため、アル・ゴア元米副大統領の「不都合な真実」のDVDを回覧しています。
徹底した「ひとつもムダにしない」 (ゼロエミッションへの取り組み)
COJ: 他にされている環境活動はありますか。
わたしどもでは「地球環境の保護はリサイクルから」をテーマにし、
限りある森林資源を大事にしたいと木製ドラムのリサイクルを中心に事業活動を展開してきました。
破損して再利用できないドラムは粉砕してチップにする工場へ運び、
建築材に加工したり、またバイオマス発電の燃料としても利用していただいています。
これは趣味的な分野ですが、
壊れてしまったドラムの使える部分を利用して植栽用のプランターに加工して寄贈や販売もしています
ドラムのほかに電線の残線の回収もしています。
引き取った電線をカットし専用の機械で解体し、剥離された被覆はマテリアルリサイクルに向けられます。
被覆を剥離した際に出るポリエチレンの部分も粉砕し、サーマルリサイクルに向けています。
また、銅はそのイオンに殺菌や消臭の効果があることがわかっています。
銅を粉砕し、ナゲットを作る際に微細な銅粉が出来ます。
それを水の浄化や生け花の活性等に利用していただけるように製品化を考えています。
このように回収したものは無駄にならないよう、出来る限り再利用への道を用意しています。
またCO2削減に、より直接的な効果のある取り組みの一つとして、
車両にテレマティクスサービスを導入しました。
これによってアクセルを踏みすぎていないか、無駄な燃料を使っていないかなどを知ることができます。
燃費もよくなりますし、エコドライブの推奨にもつながります。
もちろん安全運転にもです。
ドライバーたちの意識を向上させるためにもこのような働きかけをしています。
また、ハイブリッドトラックの導入などもしています。
これは今後もすすめていきたいと思っています。
わたし自身、ハイブリッドの車に乗っていま6年目ですが、さすがに燃費がよく大変満足しています。
重機もよりCO2を削減するため、電気で稼働するフォークリフトの導入などを考えています。
ほかにも社内で使うパソコンはグリーンラベルのものを購入するなど、少しのことですけど環境配慮には気を使っています。
さらに、これまでは産業廃棄物として処分していたプラスチックを自社でマテリアルリサイクルしていく取り組みも始めます。
COJ: たくさんの様々な取り組みをされていますが、この先も何かお考えですか。
今後は事務所やトイレなど部分的にでも太陽光発電も社内に取り入れたいと考えています。
また構内のフォークリフト(プロパンガス)を入れ替える時には、バッテリーフォークリフトにしたいと思っています。
まだ高額ですが、LEDの蛍光灯等も導入していきたいと思います。
自分たちが環境のために何が出来るかを考え、小さなことでもきちんとやっていきたい、
環境に貢献したいという気持ちを持ち続け、そこに少しずつでも関わることで一人一人の意識が変わっていけばと期待しています。
|