お客様のご要望に応え、業界初の大量移動式データ消去装置を開発
COJ:「移動式データ消去装置」とは、どのような装置ですか?
企業や自治体は、個人情報などが入ったデータを所有しおり「これらを現場で大量に処理したい」というご要望に応えるために作製した装置です。
開発に際してお客様の心配事、関心ごとを分析したところ、セキュリティ、ワークロード(担当者の負担)の軽減、
コスト削減、環境への配慮という4つの切り口がありました。
そこで、これら4つを解決できるものを具現化できないかと試行錯誤の末、1年半ほどかけて完成させました。
開発にあたって、まず磁気テープやDVD、ビデオテープなどを無酸素状態で乾燥、乾留、炭化し、
ハードディスクの磁性体を剥離、異物付着する装置に着目しました。
この装置でデータ消去を実施(炭化、剥離、異物付着)しますと、データの再現は不可能になることが判りました。
また、今まであるほとんどのデータ消去処理は処理業者がお客様から消去対象物をいただき、
それを別の場所にあるデータ消去機器で処理していたのですが、
今回はお客様のご要望に応えるために現場へ伺いお客様の目の前で大量データに消去することが大事だと考え、
データ消去装置をトラックに搭載し、業界初の移動式大量データ消去装置にしました。
ただ、トラックでお伺いするだけではダメで、同時に排ガスや異臭を抑制しなければなりません。
そのため、外部の検査機関を使って2度検査をし、
基本的にダイオキシンなどの有害ガスの排出量が基準値より非常に低いことを確認、証明しました。
最終的には5月中旬に正式に製品として発表させていただきました。
COJ:どのようにカーボンオフセットを組み込んだのですか?
この移動式装置は無酸素処理のため、ダイオキシンとCO2の発生を抑制することができる環境配慮型の装置です。
磁気テープの処理で比較すると、通常の処理に比べて最高で75%くらいCO2を減少させることができます。
また、処理後の生成物はリサイクル処理をしています。
ただ、どうしてもトラックの移動やデータ消去の作業工程でCO2が出てしまうので、
それにかかるCO2を全て計算し、オフセットするようにしました。
これにより、最終的にはお客様は全くCO2を出さないカーボンニュートラルの状態でデータ消去ができます。
既に1年分として40トン分のCO2排出権をCOJさんから取得しており、途中で足りなくなったら追加で取得するつもりです。
環境とセキュリティをドッキングさせました。
COJ:日本カーボンオフセット(COJ)のサービスを導入したきっかけを教えてください。
私は環境問題に非常に興味があり、環境とセキュリティをうまくドッキングできないかと常に思っていました。
それでデータ消去装置の開発に取り組んでいくうちに、これならCO2が通常より出ないことに気づき、
どうせやるなら最終的にCO2排出量ゼロのカーボンニュートラルにしようと思いました。
お客様は私たちのサービスを使ってもCO2排出量がゼロの状態になり、最終的には国のCO2を削減に貢献できます。
COJさんのことは日本で最初のカーボンオフセットサービスとして立ち上がった頃から新聞等を通して知っており、
今回のサービスならカーボンオフセットと結びつけられるので、発表のメドがついた段階ですぐに電話をして、
4月末にCOJさんにお伺いしてから2週間くらいで契約しました。
「お客様はみな環境に貢献したいと思っている」と実感
COJ:カーボンオフセットについてのお客様の反応はいかがでしたか?
お客様にカーボンオフセットやカーボンニュートラルの話をすると、とても反応が良く、
話を前向きに聞いていただけます。今まで「データ消去か」という反応だったのが「面白いね」と言われるようになりました。
やはりお客様も「環境について貢献したい」という思いをお持ちなんですね。
個人差はあるけれど「ないよりはあったほうがいい」というのは間違いないと思いました。
弊社の社員もお客様に話すと聞いていただけるので、カーボンオフセットを組み込んでよかったと実感しています。
また、お客様には処理した場所までの距離などに応じてオフセット量を明記した証明書を出しているのですが
「どれだけCO2をオフセットできたか知ることができる」と評価をいただいています。
今後もセキュリティ、環境に「安心」のサービスを提供したい。
COJ:今後の課題、やりたいことはどんなことですか?
我々のサービスは「情報」「環境」「お客様」の安心を実現した究極のデータ消去サービスです。
「安全」は食の問題などがあり当たり前になっていますが「安心」というのはお客様の心に訴える、
もう少し深いところにあるものだと思います。この「安心」を大事にして今後もサービスを続けていきたいと思います。
また、お客様のご要望に応える新しいサービスも常に作り続けていきたいです。
カーボンオフセットについては、ご存知ないお客様がまだまだ多く、なかなか仕組みをご理解いただけないことがあるので、
じっくり説明をしていくと共に、認知活動を続けていかなければならないと思っています。
私も環境への知識を深めるために昨年末、エコ検定を取得しました。
今後もこのようなかたちでお客様を含め、たくさんの方にカーボンオフセットのことを知っていただくこと及び環境改善活動へ積極的にかかわっていきたいと考えています。
これから開発する新しいサービスについても、カーボンオフセットなどの環境の取り組みを積極的に組み込んでいきたいです。
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名前:佐野 治 さん
役職名:環境事業部 専務執行役員
マーケティング担当
仕事内容:「データ消去安心サービス」の企画・立案・マーケティングを担当しています。
カーボンオフセットについては企画から契約まで全ておこないました。今後もお客様の要望に沿った、セキュリティと環境に配慮したサービスを提供し続けたいです。

実際の装置の写真です。4トン車にデータ処理装置を全て搭載しています。
1回で1,600〜2,000個のデータ消去が可能で、処理時間は約4時間です。

磁気テープとハードディスクのデータ消去前(左)とデータ消去後(右)の写真です。
磁気テープは炭化により、ハードディスクは磁性体を剥離・異物付着により、データの再現を不可能にしています。

処理工程の過程をあらわした図です。お客様の指定場所を訪問し、お客様が施錠し、
その後でその場でデータ処理を行い(お客様の立ち会いは必要なし)、お客様が開錠し、生成物をリサイクルするという過程を表しています。
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