郵便物の制作・発送に関わるエコやカーボンオフセットを
COJ: 御社の事業について、またカーボンオフセット対象の商品について教えてください。
宮川さん:
米国に本社を持つピツニーボウズは、創業者であるピツニーとボウズが郵便料金計器を発明した後の、
今から100年以上前の1920年に設立されました。その後、郵便料金計器の周辺領域に投資を続け、
現在では封入封かん機やアドレスプリンターなど様々な郵便関連の機器に加え、
MapInfo(地図ソフト)やデーターベースなどのソフトなど、
企業のメールストリームを効率化する機器・サービスの提供を行っております。(※1)
日本でのピツニーボウズの歴史も長く、1952年に当時の郵政省から、
「ピツニーボウズ郵便料金計器」が日本で最初に認可を受けたところから始まりました。
日本初、ということもあり、弊社の郵便料金計器の印影には富士山と桜が描かれています。
皆さんもどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
1981年には正式に日本法人が設立され、現在では業界のトップリーダーとして、
郵便料金計器・封入封かん機・紙折機・アドレスプリンター・開封機などの
販売・サプライ品販売や販売した機器の保守サービスなどを行っております。
また、弊社の郵便料金計器DM300cはエナジースターの認証をとっており、エコ商品となっております。
さらに、今回、カーボンオフセットをつけた商品「PBプレミアム・エコ封筒スーパー」を追加させていただきました。
請求書などによく活用される窓付きの封筒で、窓に凹凸のできない「蝋引き窓」を採用することで封筒に印刷する際の紙詰まりの要因のひとつを取り除きました。
また、大きさやフラップの形状など、様々な微調整を施し、弊社の封入封かん機で安定稼動をすることを確認しております。
紙詰まりが少なければ封筒や封入物を無駄にしなくて済みます。
また、本封筒は、封をする際にシールではなくアラビア糊を採用しておりますのでシールの台紙ごみが出ません。
このように、エコ要素の多い封筒を特徴づけるために、封筒1枚あたりにつき20gのカーボンオフセットを付与しました。
※1:グループ会社の各種ソリューションを含めてご提案しています。
COJ: カーボンオフセット導入のいきさつを教えてください。
宮川さん:
請求書やダイレクトメールなどの郵便物は主に紙で作られております。紙も貴重な資源です。
何か環境に貢献できることはないかと考え続けておりました。
木やマングローブを植えるようなプログラムはどうかなども考えましたが、
ピツニーボウズの米国本社では、“Eco-wise”(※2)として、
弊社の製品のCO2排出量削減への貢献を積極的に公開していることを知って、
日本においても、カーボンオフセットを採用しようということにいたしました。
本国では、弊社の製品をご活用いただけると各企業が
どの程度CO2排出量を減じることができるかをシミュレーションできるサイト(※3)もあります。
※2:Eco-wise: http://www.pb.com/cgi-bin/pb.dll/jsp/SPLInterest.do?sitelet=ecowise
※3:シミュレーションサイト http://www.pitneyworks.com/ecowisecalc/
COJ: COJを選んだ理由は何ですか?
宮川さん:COJさんにはたくさんの信頼できる企業が参加されていること、理念もしっかりされていたこと、
また、末吉代表理事の考えにも賛同していましたのでCOJさんにと決めさせていただきました。
エコ封筒がもたらす内外にいい影響
COJ: 社内外の反応はいかがですか。
井上さん:
私たち営業は総務の方とおつきあいすることが多いのですが、
今はほとんどの担当者の方がカーボンオフセットをご存じです。
特にISO担当の方とお話をする場合は話が進むのも早く、
カーボンオフセット付き、ということに非常に関心を持っていただいています。
説明するときもCOJさんからいただいた資料を使っていますが、よくわかった、
というご意見をお客様からいただき、ご理解を深めていただいています。
また、封筒にカーボンオフセットがついているというと驚かれることも多いです。
それぞれの会社で自社封筒にカーボンオフセットをつけるとなると、また大変な手間がかかりますので、
弊社のこの「エコ封筒スーパー」を活用していただければと思っています。
社内でも自分たちで環境に貢献できることはないかと探していましたから、
こういった商品を営業ですすめることができてよかったと思っています。
また、カーボンオフセットの仕組みを勉強するうちに社員の環境への関心度も高まったと認識しています。
たとえば商品を運ぶ以外の時は車ではなくなるべく電車を使うようにしようとか、
営業車をハイブリッド式に替えたほうがよいのではないかといった意見も社内から上がるようになりました。
自然と接することで感じている危機感
COJ: 個人的に環境問題に関心がありますか?
宮川さん:
私はトレイルランニングで山に入るのが好きなのですが、
最近、例えば伊豆の山など、いろいろな山でブナの森が減っていると感じています。
また、知床に行った際には、流氷が減っているような話も聞きました。
東京でも、朝起きると低く垂れ込めた“もや”が低くかかっていて、
太陽があがると急に“もや”が消えて太陽の光が強く差し込んでくるという、
南の国特有の、水分の多い朝の明け方が数回あったと感じています。
このような現象をいろいろ体感すると、地球はいまどうなってしまっているのだろうと感じます。
そこで、まず自分のできるエコ活動として、
電気をまめに消すとか電車やタクシーを使いたいところだが歩くとか、
ゴミを出さないとか、こういう小さいことを確実に実行しようと決めました。
近々、自転車通勤にチャレンジしようかと考えております。
井上さん:
私もサーフィンをしているので海のことに関しては肌で感じるところがあります。
海を守りたいという気持ちからビーチクリーンなどには積極的に取り組んできました。
自分でできることはやりますが、ここ10年くらい前から海岸の浸食が著しく、
以前は車で入れたところが水辺になっているという光景をよく目にします。
こういう海の姿を見ると自然破壊のことを真剣に考えてしまいます。
また、海の水温もその年によって違いますが全般的に上がっていると思います。
前でしたら冬の海は寒くて大変でしたがこのごろでは温かく感じることも増え、これは異常だなと思います。
宮川さん:
紅葉が遅れたり、海に赤潮がひんぱんに発生したりしていることを目の当たりしています。
また、昨年、南の島で海に潜ったときウミガメに遭いましたが、その島の方から近頃メスが多くなったという話を聞きました。
ウミガメは卵が孵るまでの砂浜の温度が高いとメスが生まれやすくなると聞きました。
これも温暖化の影響かもと感じています。
自然がバランスを崩し始めたのかなど強く感じ始めています。
ですから、環境に優しいことをビジネスにおいても積極的に行って行きたいという気持ちが強くなっております。
COJ: 今後やりたいこと、また課題があれば教えてください。
井上さん:
弊社の製品であるエナジースター認証を得ている機器やこのカーボンオフセット付き封筒など、
環境に貢献できる製品の販売促進はもちろんのことですが、機器製品のリサイクルにも今後取り組んでいければと思っています。
宮川さん:
封筒だけでなく名刺やインクなどにもカーボンオフセットの対象にするなど、
“弊社のサプライ商品はエコに強みあり”というような、付加価値をご提案できればと考えております。
また、弊社の場合、お客様の前で、封入封かん機のデモンストレーションを行いますが、
この際の素材も再利用やリサイクルが出来るようにしたいと準備を始めております。
自然がバランスを崩さないように、日々のエコ活動も取り込んで、いろいろと企画していきたいと考えております。
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