「森の女の子」という意味あいの「KORPIKO」にカーボンオフセット
COJ: 今回のカーボンオフセット対象商品について教えてください。
わたしどもの「KORPIKO・コルピコ」というブランド名は環境先進国フィンランド語と日本語の造語です。
「KORPI」はフィンランド語で「森」、KOは日本語で「娘」を表し=森の娘、森の女の子という意味を持たせています。
「自然を大切にする女性に向けて」というメッセージを込め、
ファッションを楽しみながらエコに貢献できるというブランドとして2009年に発表したものです。
写真を見ていただけるとわかるかと思いますが、色合いも優しく、
また素材も化繊は用いずコットンや毛など出来る限り天然の素材を使っています。
このたびの取り組みでは「KORPIKO」の商品を一点購入すると、約3kgのCO2をオフセットすることになります。
現在「KORPIKO」は一部量販店等で販売されています。
COJ: カーボンオフセット導入のいきさつについて教えてください。
我が社で先に取り扱っている「Momokoselection」という、菊池桃子さんを主体としたエコハウスウェアのブランドがあります。
Momokoselection」は素材にオーガニックコットンを採用するなど環境を意識したブランドです。
「KORPIKO」でもオーガニックの路線を検討しましたが、オーガニックコットンを利用すると商品自体が高価になってしまい、
一般に普及する力が弱いのではないかと考えたのです。
そのころ知人にエコ関係の企画会社に勤務していた方がいて相談したところ、
カーボンオフセットを商品につけたらいいのではないかと助言いただきました。
他に植林というアイデアもあがりましたが、カーボンオフセットという仕組みが一番効率よくかつ効果的なのではと思い、
導入することにしました。「Momokoselection」のほうでも2009年からカーボンオフセットを付け、
年間約10トンのCO2をオフセットしています。
COJさんからはマニュアルや詳しいカーボンオフセットに関する解説など教えていただき助かっています。
COJ: 社外の反応はいかがですか。
わたしどものお客様は主にアパレルメーカーの方ですが、
みなさん抵抗なくこの取り組みに賛同してくださっています。
むしろ、メーカーさんの方からエコブランドを作りたい、提案してほしいといったご要望もあるくらいです。
ただ、わたしどもの手を離れてから一般ユーザーの方までは距離があるため、
消費者の声を聞く機会がなく、反応はわかりづらいものがあります。
購入された商品がこうした環境配慮型のものなんだ、と個別にわかっていただけるといいなとは思っています。
「環境にいい」プラスアルファが必要かと
COJ: カーボンオフセット普及へのポイントはどんなところにあると思いますか。
風力発電や太陽光発電という取り組みと違い、
カーボンオフセットは目に見えないためアピールしにくいところがあります。
「環境にいい、貢献している」と唱えるだけではなかなか響きづらいかと思うのです。
いま自動車ならエコカー減税、家電ならエコポイントといったように消費者にとってもメリットの大きなもの、
特に金銭的に家計を助ける制度などありますが、そうした工夫が全業種に必要なのではと思います。
消費者もただ環境によい、というだけでは購入しにくいでしょうが、
そこに節約できる、とかエコポイントのようなものがつく、
という付加があれば環境貢献にも興味を持ってくれ、
同じような商品が並んでいれば得な方を選ぶといった図式が生まれると思うのです。
そして、こうした制度が多種の業種に広がれば、
企業の環境貢献活動もやりやすくなるのではないでしょうか。
一人や一つの企業ががんばる、というだけではもう限界があると思います。
大きな制度として国、政策が動いてほしいと考えています。
環境貢献を取り入れた企画を作っていきたい
COJ: ご自身は環境問題についてどう考えていますか。
わたしは自然豊かな場所で育ちましたし、自然の中にいることが好きでよくキャンプなどに行ってました。
ですから自然が壊されることや環境問題については昔から関心を持っていました。
子どものころはわたしの出身である滋賀県の琵琶湖や川でよく遊びました。
今でも鮮明に憶えているのは、透き通った水の中で魚がたくさん泳いでいたこと。
子ども心ながらに「きれいだなあ」と感じました。
今みると琵琶湖などは外来種のブラックバスやブルーギルだらけで、
昔から住んでいたフナなどの姿はほとんど見ることができません。
こうした従来の自然が壊されていくことは寂しいことです。
いまわたしが環境保全という面でできることを考えたとき、小さいことですが、
できるだけタクシーや車に乗らないこと、自力で歩く、
電車やバスなどに乗る、食べ残しはしないといったことでしょうか。
あとはエコ、環境、とあまり堅苦しく考えてばかりではなく、楽しみつつ行うことがいいなとも思います。
わたしは近くの代々木公園でジョギングしているのですが、
公園内にはノコギリクワガタがいたりヘビが出てきたり、野ウサギに会うこともあります。
こんな都会の真ん中ですけど緑が多くていろいろな動物や昆虫に遭遇できることは楽しいものです。
自然を身近に感じることができるし、自然はやはりいいな、大事にしたいなと思います。
将来、海の近くの山に住んで魚を自分で釣り、鶏を飼って卵を産んでもらい、
畑を耕して野菜を作るという自給自足の暮らしをしたいと計画しているんです。
COJ: 今後の課題ややりたいことはありますか。
まずは「KORPIKO」を大きくしていきたいこと、そしてカーボンオフセットという活動も更新して続けていきたいと思います。
事業が軌道に乗ったときには収益の一部などを環境関連の活動へ寄付したいと考えています。
他にはアパレル系の商品につけられる、
おしゃれで見栄えのいいカーボンオフセットのロゴマークなどが作れたらいいと思っています。
さらにはこのように事業にからめた環境活動を生み出すための、
よい企画を掘り起こせるようなマーケティングも進めていこうと考えています。
アパレルに限らず環境関連のプランニングにも尽力していきたいと思っています。
|