自然豊かな静岡県に本店を構える銀行だからこそ、達成できた日本初のサービス。
COJ: 邦銀行初のサービスや試みが多い、スルガ銀行とは、どういう会社ですか?
スルガ銀行(グループ)の使命は、お客さまの「夢をかたち」にする、「夢に日付」をいれるお手伝いです。時代や環境変化に適合し、お客さまと社会の期待に応え続けるため、その時代ごとに必要とされるテーマの達成を経営の尺度と考え、サービスや場を銀行業界の中で先駆けてご提供しています。
スルガ銀行の本店所在地である静岡県は富士山と駿河湾に囲まれた、自然環境に大変恵まれた地域であり、環境に対する意識が高い社風であるともいえます。富士山一斉清掃に社員自らが参加したり、ISOの認証取得に興味のある企業をサポートしたりと地域一帯となった環境保全への取り組みも積極的に行なっています。そういった環境保全活動に取り組んでいく中で日本カーボンオフセット(COJ)との出会いがあり、COJの趣旨に賛同し環境をキーにした金融商品・サービスが開発できないか、お互いにアイデアを出していく中で「カーボンオフセット付き住宅ローン」が実現できました。「カーボンオフセット付き住宅ローン」をキャンペーンではなく定番ローンとして導入した銀行は当社が日本初となります。
また、東京ミッドタウン内に新しいコミュニケーションプラットフォームである「d-labo(夢研究所)」を併設したミッドタウン支店を2007年に開設しました。d-laboには、世界中から「夢」や「環境」、「お金」にまつわる本をジャンルを問わず厳選した図書スペース、専用ウェブサイトで集めたみなさまの夢を、迫力の103インチプラズマディスプレイで紹介する広大な夢の地図などがあり、どなたでも自由に楽しんでいただけます。銀行はお金の話だけする場所でなくてもいいと考えました。お客さまがそれぞれの夢を考え見つけ出し、その夢の実現のために一歩踏み出す時に初めて、私達銀行としてお役に立てることが生まれます。お金のお話の前にコミュニケーションを重視しようと試みた空間なのです。d-laboでは毎月、講師をお呼びして、地球環境等をテーマとしたセミナーを行っています。いらっしゃるお客さまの中にはここが銀行であるということに気が付かない方もいらっしゃるんですよ(笑)
カーボンオフセットでお客様と恊働したいというメッセージを込めています。
COJ: カーボンオフセット付住宅ローンとは?
お客さまが環境に配慮した住宅の購入・建築・リフォームを通じて温室効果ガス(CO2など)の排出削減に取り組まれ、当社が本商品をご利用いただくお客さま1世帯につき毎年2トンの排出権を国に移転する(2012年度末まで)サービスを付与した住宅ローンです。 「環境配慮型住宅」とは次のいずれか1つに該当する住宅を指します。
(1)オール電化住宅(IHクッキングヒーター、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯器)の両方を兼ね備えた住宅)
(2)住宅用太陽光発電システムを搭載した住宅
(3)住宅性能表示制度における「省エネルギー等級3」以上の住宅
(4)(財)建築環境・省エネルギー機構が認定した「環境共生住宅」
お客さまの「住宅購入」という『夢』の実現とともに、日本の京都議定書第一約束期間における「温室効果ガス(CO2)排出量6%削減」という『目標』達成のお手伝いをさせていただく商品が「カーボンオフセット付き住宅ローン」なのです。
COJ: 1世帯につき年間4トン排出されるという統計が出ていますが、何故サービスは2トンなのですか?
当初は4トン全てを当社が負担とするという意見もあり、最終的に毎年2トンになるまで紆余曲折がありました。 カーボンオフセットとはCO2を排出量の削減への努力をした上で、どうしても排出してしまう分を植林や森林保護、クリーンエネルギー事業を実施して吸収する活動や考え方をさします。年間に1世帯から排出されると言われる4トンの排出量の内、半分の2トン分は客さまご自身に削減に向けた努力をしていただくということで、当社と共に協働して温室効果ガス削減を目指しましょうというメッセージを含めることにいたしました。
2トン分の削減のためにお客さまは暮らしの中で工夫や努力をしていただいて、それでも削減できない場合、COJのサイトをご利用していただいてオフセットしていただいても良いですし、どこかの国の事業を探していただいても構いません。カーボンオフセットという行為の中で、排出権取引はあくまで、方法の1つであって、その方法の選択は日本国の削減目標にも役に立つものであればお客さまのご判断にお任せするべきであろうということなのです。
サービスのご案内でもゴミを出さない努力をし、本質的なサービスをご提供。
COJ: アメリカの経済新聞に排出権取引をマネーゲームのように扱われないか危惧している記事がありましたが、金融機関としてそのことについてどう思われますか?
カーボンオフセットと排出権取引は同じ意味ではありません。当社は環境保全の活動としてカーボンオフセットを導入しています。あくまで住宅ローンという本来の業務での収益を考えており、排出権のやり取りでの利益の追求はしていません。
このサービスをお知らせするために、最初から紙のパンフレットやチラシをご用意していません。大量の印刷物はゴミになりCO2を排出してしまうからです。インターネットで詳細をみていただいたり、各支店で行員がお客さまにご説明させていただいた上で、ご興味のあるお客さまのみに、必要な分だけ印刷してサービス内容について詳しく説明した資料をお渡ししています。
(京都議定書第一約束期間終了後の)2012年以降も、もちろん、なんらかの形でカーボンオフセットや地球保全型のサービスを考え、ご提供していきたいと考えています。 |